中学校時代の人たちへ

今日(二日)の読売新聞の朝刊を読んでいたら、面白い記事を見つけた。。。


それは、毎日掲載されている「教育ルネサンス」というコーナー。。。


このコーナーに、中学校時代、授業で世話になった数学の教師についての記事が掲載されていたのである。。。


その教師は、自分が中学校に入学した年、同様に新任として就任してきた。。。


先ほども書いたとおり、数学教科を担当しており、


そして何より凄かったのは、


「東大出身」


という肩書きを持っていた事だった。。。





しかし、


その「東大出身」の肩書きが裏目に出たのだろうか。。。


その先生の担当する*1中学校一年次の数学の授業が、その先生独自のトンでもなく難しいもの*2になってしまったのだ。。。


因みに言っておくと、自分の通っていた中学校は、何の変哲もない普通の市立中である。。。


まあ当然、授業が難しくなると、


生徒達は、


「先生の授業全然わかんねーんだけどー」


を連発。。。




そうすると先生は、分かってもらうために、一つ一つの項目に対して分かるようになるまで、教科書に載ってないオリジナルの長い説明をつける。。。


すると今度は生徒から、


「先生の授業、説明が長すぎるんですけどー、しかもその説明もワケ和姦ねーし(誤変換)」


の応酬。。。





そう、もうこれじゃ最悪循環。。。


「新任東大教師」の熱意、空回りまくり。。。




さらにその先生は結構歯に衣着せぬ物言いをする性格で、


数学に関しては、生徒に対し、躊躇いもなく、さらりとひどい事を言ったりもしていた。。。


自分が覚えている中で凄かったのは、


「僕、数学の才能ありますかー?」と聞いた、恐らくこのウェブログのことも一回は見た事あるであろうK君に対し、






「あー、君は伸びないね」




と、オブラートのオの字も感じさせない勢いで返答し、


そのK君を、授業中にも関わらず、泣かしてしまった、場面である。。。





更にもう一つ、これは個人的にムカついた事だが、


人生初の定期テストとなる、一学期の期末テスト*3での出来事。。。


自分は数学教科で、平均点50点の中、96点という(自分で言うのもアレだけど)偉業を成し遂げ周りにチヤホヤされていた。。。


すると先生、


その日学校を休んでいた、恐らくこのウェブログをまずまずの頻度で見てくれているY君の答案を返す際、


あろうことかそのY君のテストの点数を教室の皆に聞こえる大声で叫んだのだ。。。





「おお!すごい!Y君!100点!」




まあ自分の立ち位置なんて今も昔もこんなもんですよ、という愚痴もそこそこに。。。


普通100点でも教師が生徒のテストの点数を大声で言っちゃいかんだろうと。。。




まあ、そんなこんなで、


東大出身の新任数学教師の一年目の授業は大不評。。。






更には、誰かしらの保護者から異議申し立てでもあったのか、


結局、二年生に上がる頃には、


その先生は、自分達の学年の数学担当から外されてしまい、再び一年生の担当をする事になった。。。


まあ所謂一つの「留年」って事、、、とは少し違うのかな・・・。。。


あと、それが原因かわからないけど、陰で先生が泣いていた、とかいう噂が広まったりもした。。。







で、ココからが本題。。。




今日の朝刊には、


そのダメダメだった新任数学先生の授業が、今や生徒に大ウケしている(少し大げさか・・・)、


という内容の記事が書かれていた。。。


どうやらまだ異動もしておらず、同じ中学校にいるらしい。。。





いやぁ、これ見て自分、もうビックリ。。。




あの頃同じ一年生だった自分が言うのも変だけど、


当時、


ホントあの先生、まだまだ未熟だな、全然ダメだな、


って思ってましたもん。。。



それが、なんとまあ、


六年半で、


新聞の記事に載るほどになってしまわれまして。。。




生徒に「まじ意味不明なんですけどー」「先生教えるの下手ー」って言われて陰で泣いていた先生がですよ。。。





時代の経過の中で、


初めて、


「見違えるほどの成長」


というのを見ましたよ(こっちは見違えてないよ)。。。








今度友達引き連れて会いに行こうかなんて事を、


思ったり思わなかったりした挙句、思いました。。。

*1:確か一人で全クラスやってたな、四クラスしかなかったけど

*2:難しく教えていたのか、単に教え方が下手だったのかは分からないが・・・

*3:確かこの年は、運動会が五月にあるとかで中間テストは無かった