書籍紹介





如菩薩団―ピカレスク短篇集 (角川文庫)

如菩薩団―ピカレスク短篇集 (角川文庫)



ピカレスクの意味を知らずに読んでいた。。。


読み終わって調べてみたら、ピカレスクとは“悪者”という意味だった。。。


思い返してみれば、確かに悪者がイッパイいた気がする。。。


悪者ばっかりだった気がする。。。


鬼が突然オフィスに乱入してきて、人を殺しまくる『死にかた』が不条理ギャグホラーっぽくて面白かった。。。






ナイフが町に降ってくる (祥伝社文庫)

ナイフが町に降ってくる (祥伝社文庫)



西澤保彦にしては、結末が斜め上をいってなくてちょっぴり残念。。。


途中、自分ごときにもオチが読めてしまった。。。


しかし、西澤はSF部分の導入が分りやすく上手だなー。。。






ミッキーマウスの憂鬱

ミッキーマウスの憂鬱



夢と魔法の王国を支えるのは現実なのだ



これはディズニーランドで働く人たちの裏側を“作者の想像で”書いたお話。。。



しっかしまあ、いくら「この物語はフィクションです。実在の〜」だったとしても、


これじゃ流石に、ディズニーランドがブラック過ぎるだろw


新入社員に対して、どういう仕事をするのかも教えず、専門用語の説明も一切なし、初出勤の時間すらまともに伝えないとか、


会社として終わってるよーな……。。。


働いているヤツらも、現場を知らない上司、その上司にタメ口を使う部下、


挙句の果てに精神的に追いやられたから、ビッグサンダーマウンテンで自殺を敢行するバカ女。。。


『夢の国に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』なんてスレが2ちゃんねるに立てられちゃうレベルだ。。。


「おや? こんな時間に誰だろう?」と作者の元に、深夜の来訪者があっても良いくらいだ。。。



そもそも、主人公がキチガイなのがいけない。。。


もうこれは完全にアスペの域に達しているよ。。。


自分の実力不足の所為で配属された部署に対して「こんなんじゃなくてもっと夢のある仕事がしてー」とか、


マイナーなディズニーキャラクターを前にして「カスキャラじゃん」とか、


新人のくせに周りにタメ口とか、「僕たち、意見を出すことも許されないんですか」って、アホか。。。


もっと自分の身の程を知れって終始イライラしっぱなしだった。。。


そのせいで、終盤からハッピーエンドにかけての展開とかもうどうでもよくなっちゃったし。。。


やはり坂道さんのように、魅力がなくても、嫌われない主人公というのは大事なんだと認識できる話だった>まとめ。。。