ウィキペディアの情報を元に本当は読んでないけど読んだふりして推薦図書に添えるような読書感想文書いてみる
書く本はこれ↓
- 作者: 山田悠介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/04/10
- メディア: 文庫
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自分はこの「リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)」という小説を読んで感動のあまり涙を流してしまった。
なぜかと言うとこの小説が「正しい日本語で書かれていた」からである。
いや、正しくは「正しい日本語に是正されて書かれていた」からである。
この小説は著者である山田悠介氏のデビュー作であり、初版本に至っては、
理由の程はいざ知らず、
何故か自費出版という形で世に上梓されたという*1、少し特殊な経歴を持っている。(小説としては)
それ故に、出版社である文芸社編集部の目が通らなかったのだろうか。
初版本に於ける日本語の誤用(もう誤用というレヴェルでもないが)は
・二人が向かった先は地元の有名なスーパーに足を踏み入れた。
・ランニング状態で足を止めた。
・最後の大きな大会では見事全国大会に優勝。
などと、目も当てられないほどに酷い。(まだまだ沢山あるのだが)
国語を勉強した事がある人ならこの文章の酷さは一目瞭然だろう。
が、これは初版本に於いての話である。
なんとこれらの誤用は全て是正されていたのだ。
これには驚いた。全く幻冬舎文庫万歳である。幻冬舎文庫様様である。(因みに初版本を出したのは文芸社)
と同時に、本というのは正しい日本語で書かれているというだけでここまで違うものなのか、
と感動した。
この「リアル鬼ごっこ」の場合、
ただ本の形をした「モノ」だった初版から文庫小説にまで劇的な進化を遂げたのである。
これは正直、涙を流すという行為に値する感動だと自分は思う。
ここまで色々と全く本作の内容には触れず馬鹿げた事を書いてきたが、
本心を告げると、
自分はこの山田悠介氏の書いた本が大嫌いである。
まだ自分はこれから死ぬまでに何万何千冊という数の本を読んでいくだろうが、
その中に山田悠介氏の書いた本が入ることはおそらく無いだろう。
が、感性は人それぞれ。
故に、胸を張って人に薦める事ならできる。
「このリアル鬼ごっこという本は正しい日本語で書かれています。
だから、
ぜひ皆さん読んでみてください。」
と。
文責:ゆとり
*1:上梓と言うほど立派な本でもないが