書籍紹介





「七回死んだ男」の西澤保彦が書く本格パズラー。。。




このミステリー小説には探偵という役割を与えられたキャラクターは一切登場しない。。。


「完全無欠の名探偵」なのに、完全無欠どころか、名探偵どころか、まず探偵そのものが登場しないでのある。。。


では登場するのは誰か、それは事件の当事者と“その当事者を自発的に真実へと導くエキセントリックな能力”を備えた山吹みはるという、


ただの男である。。。


事件の当事者たちはみはると会話するだけで、勝手に自身の頭の中で事件を推理し、解決を導き出しカタルシスを獲得する。


ミステリに於いて“事件を推理し解決する者”が探偵であるとするならば、


この話の探偵は事件の当事者たちであると言えるかもしれない(冒頭で探偵は登場しないといっておきながら)。。。


ただ一言言わしてもらうが、間違ってもみはるのことをアームチェア、安楽椅子探偵などと呼んではいけない。


彼は他人に事件を“推理させ”自らは安楽椅子でうたた寝をしているような、まるでミスマープル泣かせのとんでもない男なのだから。。。





とまあちょい気取り気味に書いてはみたものの、ちょっとでも得意なやつが見たらすぐ見破られるんだろうなー。。。


もっと勉強せねばなー。。。






四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)




これアニメ化したのか。。。


図書館で借りて知らずに読んでたら、大学のヤツに「今アニメやってるよね」って言われてビックリ。。。


そういや、思い返してみれば最近いやに売れてたな。。。


それにしても、森見作品の映像化って言えば――アニメでもドラマでも――『夜は短し〜』が最初を飾るかと思ってたら……。。。


いや、けどこれ読んでみたら存外、今まで自分が読んできた森見作品では一番アニメにしやすい作品かもしれない。。。


繫がりありの平行ループでSFっぽさもあるし。。。


ただ、読んだ順番もあるんだろうし、まず何よりこれが作風なんだろうけど、


そろそろ私一人称の自虐風自分語り文体も飽きてきたような気がしないでもないな>森見登美彦


ああ、つってもこれ最近のアニメでは人気のトレンドか、独白系で毒吐く系――ハルヒキョンとかバケモンの阿良々木君とかいい例だな。。。


ちなみに余談として言っとくと、自分が読んだのは中村佑介が表紙書いてないバージョン、まあどっちでも良いか。。。






大人はウザイ! (ちくまプリマー新書)

大人はウザイ! (ちくまプリマー新書)




最近――というか元々そうだったかもしれないが――“ウザイ”という言葉を、侮蔑の念を込めて他人に使うことが殆どなくなった気がする。。。


今じゃ専ら“ウザイ”じゃなくて“ウゼェwww”って草生やして使うことが多いか。。。無論ニュアンス的な意味で。。。


何だろう、南海キャンディーズの山里とかに使う感じって言えば少し分か……んないな、自分でも。。。



それでもこの本に出てきた奴らは、大人も子供もどっちも極端すぎて腹立たしかったから、少し侮蔑の念を込めて“ウザイ”って言いたくなった。。。






新潮現代文学 67 ボッコちゃん,どこかの事件 他

新潮現代文学 67 ボッコちゃん,どこかの事件 他




久しぶりの星新一ー。。。


何だけど、これはいつもの新潮とか角川の文庫版じゃなくて、


なんか、作者別にこれ読んどけっていう有名作品一つにまとめました(キリッ)的な、そーゆーお堅い感じのハードカバー本。。。


表紙赤一色で題名が背表紙にしか書いてないのが凄いはちゃめちゃストイック。。。


まあ、内容はいつもと変わらないのだけれど。。。ひたすらショートショート、中途でちょい中篇挟んであるくらい。。。


強いて感想を述べるなら、講談社ノベルスとかBOXみたく文章が二段になってるのが激しく激しく読みづらかった。。。


編集部しっかり考えて作れーって言いたくなった。。。