書籍紹介




続・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

続・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)



もう説明不要。。。


今回はちょっと新しくなって、麻生とかオバマとかネタにされてた。。。


あと、日本の首相が替わり過ぎることについても皮肉られてた。。。



プーチン「なあ、ブッシュ! 今の日本の首相はだれだっけかな?」


ブッシュ「何を言ってるんだい、プーチン! そんなの“孫悟空”に決まってるじゃないか! アメリカでは彼を知らない人がいないくらいだよ。ウチの息子も大好きなんだ!」


プーチン「ああそうだそうだ、孫悟空だ。 ロシアでも彼は大人気なんだよ! まったく彼の“かめはめは”は素晴らしいね! HAHAHA!」




とまあ、以上は今自分で考えたヤツ。。。


首相=有名、または人気


ってとこから作ってみた。。。



ああ、これ豆だけど、調べてみたらイギリスは30年間で5人しか首相が替わってないんだって。。。


片や日本は19人。。。


そもそも比べること自体が間違ってるんだろうけど、


最近5人の首相の順番を国民が分からない、なんてことになってるのはちょっと恥ずかしいな。。。






猫丸先輩の推測 (講談社文庫)

猫丸先輩の推測 (講談社文庫)



まず推理じゃなくて推測ね、そこ大事。。。


で、この作品こそ本当のアームチェア、安楽椅子探偵小説だと自分は声を大にして言いたい。。。


事件に関わりの無い猫丸先輩が当事者の話を聞いただけで、真実を“推測”する。。。


最初に言ったけど、大事なのは推理じゃなくて“推測”ということ。。。


だから、その推測が本当に正しいかどうかは分からない。。。


探偵モノにおける“いつも一つの真実”は闇の中。。。


ただ、そうすると猫丸先輩も事件を解決してるわけじゃないから、探偵とは言えないのかも。。。


ていうかミステリってなんだっけ、だんだん分からなくなってきた。。。






人格転移の殺人 (講談社文庫)

人格転移の殺人 (講談社文庫)



本格パズラーここに極まれり。。。


とか安直なことを安易に言っちゃったら従来のファンに怒られちゃうんだろうけど、


自分にとってはよくできてるなぁって感心しっぱなしの作品だった。。。


そして生意気なこと言うなかもしれないけど


このSF+ミステリから構成される本格パズラーっていう分野を生み出したのは偉大なる功績だよ>西澤保彦。。。






さて、本書はその名の通り「人格転移の殺人」なわけだ。。。


6人の人格がごちゃごちゃに――正確にはごちゃごちゃではないけど――転移して隔離空間で連続殺人事件が起こる。。。


この文章だけで、もういくらでもどんでん返しのトリックとか考えられそうだよね。。。


ってことで、自分も必死に裏の裏を読んだけど、読みすぎて全然違うところに着地した。。。


次の作品は、裏だけ読んで、10.0の着地が出来ればいいと思う。。。






ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力



能書き垂れる前に、


これ読んで、最近の仮面ライダーの話の内容の濃さに驚いた。。。


アンパンマン張りの勧善懲悪ストーリーかと思ったら、予想以上に深い話なんだなー。。。


流石、平成ライダーなんて区分で呼ばれているだけある。。。




てなわけで、ゼロ年代の想像力とは端的に言えば2つあり、


上半期に流行った、


新世紀エヴァンゲリオン』や『最終兵器彼女』それに『イリヤの空 UFOの夏』『涼宮ハルヒの憂鬱』『戯言シリーズ


またはポルノファンタジーである『AIR』などの


いわゆる“セカイ系”と呼ばれる型と、


下半期から現在まで流行り続けている、


バトル・ロワイヤル』『デスノート』『未来日記』『LIAR GAME』『Fate/stay night』


仮面ライダー龍騎』『PSYREN』『ぼくらの』『リアル鬼ごっこ』などの


いわゆる、“サヴァイブ系”と呼ばれる型


に分類される。。。




これらの作品を知っている人なら、分かるかもだけど、


前者の主人公と後者の主人公というのはまるで真逆の性格を持ち合わせているんだよね。。。


セカイ系とは“キミとボク”、セカイを揺るがすキミと、そんなキミに振り回される無気力なボク。。。


キミというセカイに振り回される主人公ボク、


これは言ってしまえば“受動的”“引きこもり的”もっと強引にすると“オタク的”とも考えられるんだけど、


じゃあ後者の“サヴァイブ系”はどうだろう。。。


“サヴァイブ系”の主人公というのは、ある小説のコピーを借りると、基本的には「生きるためにはKILLしかない」という


理念の下で動いている。。。


KILLと言ってもこれはアクマで便宜上そういう風に言ってるだけであって、


リアル鬼ごっこ』の場合は「生きるためには逃げ切るしかない」となるわけでって、


これも偶然逃げKILLになってるそれなんて言葉遊び。。。


つまり、後者“サヴァイブ系”の場合は生き残るために自分を第一に考えるってこと。。。


不可避で理不尽な状況に置かれた場合、生かすのはキミでもセカイでもなく、主人公のボク。。。


そのためにはシンジ君のみたいに「逃げちゃだめだ」って引きこもっている場合じゃない。。。


もっと周りの状況に対して“能動的”“開放的”にならなければならない。。。


だって引きこもっていたら、生きられない、殺される、そう、自分がKILLされるのだから……。。。





以上、長々と書いたけど、


つまり最近のサブカル文学について書かれていた本だったという結論。。。






必笑小咄のテクニック (集英社新書)

必笑小咄のテクニック (集英社新書)



一番上のと殆どかぶり。。。


あと著者は左翼。。。






さびしい女神―僕僕先生

さびしい女神―僕僕先生



以下17日追加。。。


このシリーズももう四作目か。。。


何気に一作目の発売当初から読み始めてる古参読者な自分。。。


今巻の僕僕先生はシリーズ始まって以来、最悪最凶であり最寂である旱魃の女神と世界の存亡を賭けて争う超バトル展開!


とはいかないまでも、ニートだった王弁が旱魃の女神をどうにかして救おうと東奔西走する中、


結局最後は、その女神と因縁の深い僕僕先生が権力と武力で全てを解決するお話。。。


ああ、でもこれじゃあいつもと同じ展開に聞こえるな。。。


とにかく今巻は王弁が頑張った。。。いわゆるもっと評価されるべき活躍。。。


あと僕僕の過去ね。。。今は仙人として悠々自適、自由気儘な生活を送っている彼女も、


昔は神々の戦いに、滅びの雷光を放つ女神として参戦していたという事実。。。


しかも彼女のその力は天地ごと滅ぼしかねない禁じ手とまでされていたっていうから驚きだね。。。




このシリーズのラストでは


「こんな僕でも受け入れてくれるかい、王弁……」


見たいなセリフが出て来るんだろーなー、予想。。。







このシリーズももう定番。。。


オトナの話編。。。 


大崎善生奥田英朗原田宗典森絵都山本文緒


今回は主人公がみんなサラリーマンっつーか、働いてる人だった。。。オトナの話編だけに。。。


奥田英朗森絵都以外は短編しか読んだこと無いけど、この五人の中では


森絵都の『守護神』は面白かったなー。。。


あと原田宗典の『アシスタントというお仕事』も。。。こういう体験談的な話自分結構好きみたい。。。



えーっと次は、何かすごい題名だ、


『きみが見つける物語 ティーンエイジ・レボリューション』を読もう!






俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)

俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)



今一番と言っても良いくらい話題のライトノベル。。。


一応写真も載っけてるけど、これ実はバイト先のラノベ担当の社員に借りたもの。。。


だって色々都内の本屋探し回っても売ってねーんだもん。。。




なんだろう、ラノベ読んで文章が稚拙とか物語が矛盾してるとか指摘するのって無粋だと相場が決まってるし、


今回言われてたトレース疑惑(もう疑惑じゃないけど)に関しても、自分は元ネタである『バカとテストと召還獣』を読んでないっつーか、


トレース元で読んだことあるの『めだかボックス』の読みきりだけだから、正直違和感は全く覚えなかったわけだけど、




それじゃあ、



何で自分の詰みを早めてしまうような手を打ってしまうレベルの打ち手であるヒロインが盤面の無しの脳内将棋が打てるのかという疑問、


そして、そのヒロインはどんなスポーツでも超高校級にこなす身体能力を持ち、常に全国模試1位の博学を備えていているにも関わらず、


どうして将棋はそんなにも弱いのかというこれまた至極当然の質問、


一人称で男か女がばれる以前に、声でばれてしまうのではないか、


てゆーか十数年幼馴染やってきてるのに声で気付いてもらえない主人公かわいそうという憐憫、


声でばれないのなら、ラストは影武者とか霧になるとか回りくどい真似しないで始めから別のヤツに魔王装束を着せとけば良かったんではないかという提案、


経験則云々で渡り合えるなら最初からそれをしろというツッコミ、


あと、今思ったけど、ヘルメットめちゃくちゃダサいなという感想、


+最後に挿絵の枚数少ねーよ*1っていう苦情……etc




読んでいる間に積もりに積もったこれらのモヤモヤは一体どこに放出すればいいのでしょうか。。。という冗談。。。


いやホントは冗談じゃないんだけど。。。




えーっとカコつけて言っちゃうと、


「これが極限にまで記号化されたキャラクター小説の末路か……」


お嬢様キャラ二人用意すんじゃねーよ、最初の方どっちがどっちだか分かりづれぇんだよ。。。



もし今回のトレス騒動をコメンテーター風に物申すとしたら


「今回のこの騒動はニコニコ動画に氾濫する既存の作品を切り貼りしただけのMAD動画、これによって培われてしまった似非クリエイティブ精神による弊害」


だな。。。これ2ちゃんねるの受け売りだけど。。。




あーホント最近のラノベ(十把一絡げにすると失礼だが)読むと、西尾維新谷川流のすごさが分かるな……ってこれ毎回言ってるか。。。






針谷の短編集 (講談社BOX)

針谷の短編集 (講談社BOX)



以下27日追加。。。


最近、


これは○○のオマージュだなとか、○○のパクリだなとか、この人の文章は森見登美彦に影響を受けているんだろうなとか、


そういう余計な気持ちを持って作品を読むと本質を楽しめなくなるっていうか、自分の中の良心が痛むようになってきた、ような気がする。。。


でもやっぱり自分も本読み端くれだから、もしそういうことに気がついたら、どうしても心の中で知識をひけらかしたくなっちゃうんだよなー。。。


この『針谷の短編集』は作中にも針谷という人物が出てくるから、作中作的なオチが用意されているのかと思ったら、


全然そんなことなく、そのままの意味だった。。。


どうでも良いけど小見山禅悟ってめちゃくちゃカッコいい名前だな。。。


今まで見てきた中では一番カッコいい名前なんじゃないかと思う。。。






ネトゲ廃人

ネトゲ廃人



「私が眠ると、みんな死んじゃう」



ここまでネトゲ廃人というものを象徴的に表した言葉は無いと思う。。。


ネトゲ廃人ってみんな必死なんだな、この本読んで分かった。。。


ただこの著者は少しネトゲ廃人を好印象に書きすぎだと思う。。。


ネトゲ廃人のことを年上に甘え上手とか、聡明そうとか、大人びた風情とかどうでもいいし、


ネトゲで知り合った男性(女性)と同棲とか、こっちはそんなことが知りたいんじゃないんだよ。。。


もっとボトラーも霞むくらい、聞いたこっちはドン引きするくらい、そーゆーものごっすいキチガイを取り挙げてくれよ。。。


ネトゲって麻薬みたいなもんなんだから、「ネトゲ ダメ。ゼッタイ。」くらいの書き方をした方がいいと思うんだけどなー。。。






でかい月だな

でかい月だな



これは、頭の中が青春真っ盛りの高校生が色々やる話だったんだけど、


その中でもダントツ、意味も無く眼帯つけた邪眼持ちで無口少女のかごめちゃんが黒歴史過ぎて胸が熱くなるな。。。


ただ、後半の表裏キャラによる無口→ツンデレ*2変換には、これまたかごめちゃんが可愛過ぎて胸が苦しくなった。。。


すばる新人賞ってけっこうエンタメ系寄りな作品が多い気がする、あんまり読んだことないから確かではないけど。。。






横たわるブッダ

横たわるブッダ



横たわるブッダの写真集。。。


横たわるブッダ=寝ブダ


ここからねぶた祭りの語源がでっちあげられるような気がしたけど、くだらないので止めておいた。。。


横たわるゴウダマにはまるでこの世の全てを知っているかのような、全知全能の余裕を感じさせるなー。。。






空へ続く道

空へ続く道



道とは“ある”ものではなく、“できる”ものである。。。


例え前後不覚に陥ってしまうような広大な砂漠でさえ、


人が歩き、足跡があればそこに道ができる。。。


道とは常に人と共にできる。。。




あー、こーゆーのなー、すげーいい雰囲気、センチメンタルジャーニーっつーのかなー。。。


こう、あたり一面がなーんにも無いだだっ広い荒野でさ、そこに一本だけ、地平線の彼方まで延々と伸びる道があるわけよ。。。


で、太陽がギンギンに照りつける下、その道を目的も無く歩いてると前から車がやってくるんだよ。。。


運転してるのが気のいいアメリカ人のおっちゃんとかでさ、


ヒッチハイクして荷台に乗せてもらちゃったりしちゃったりして、ってなんか自分で書いてたらあやしうこそものぐるほしけれ。。。


空雲道、すげぇなこの人、一発でファンになった。。。


図書館で他の写真集もリクエストしてこよう。。。





ああ、そういえばもう夏かぁ。。。

*1:これお風呂で考えて気がついたけど、別に少ないわけじゃないんだな、ただ記憶に残らなかっただけ。それはなぜか。答えは作者が絵にする文章、いや、絵になる文章を書いてないから。ライトノベルがタダの挿絵付き小説になってるんだよ。ハルヒの消失では、はにかんだ笑顔で入部届けを渡す長門の挿絵があるけど、自分を含めた多くの読者に「長門俺の嫁!」って言わしめたであろう、ああいうインパクトのあるシーンが無いんだね、この作品には。ただ適当にここいら辺の場面を絵にしとくかってカンジ。あまりにも物足りない、つーか萌えない

*2:「なあ、かごめって名前で呼んでもいい?」 「はあ? なに宇宙より果てしなくずうずうしいこと言ってるのかしら。そんな風に他人の心に土足で上がりこんできて、あなたってホント無遠慮な人ね」 「いや、嫌ならいいんだ」 「嫌とは言ってないでしょ!」 最早このやり取りには、ツンデレの様式美っつーか様式萌えすら感じられるね