書籍紹介
小説 東のエデン 劇場版 The King of Eden Paradise Lost (ダ・ヴィンチブックス)
- 作者: 神山健治,羽海野チカ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
小説版エデン・オブ・ジ・イースト。。。
リクエストしたら図書館が気を利かせて二冊同時に用意してくれたから時間空かずに読めてよかった。。。
これアニメの補完的な役割が云々かんぬんだから手にとってみたけど、
ぶっちゃけアニメ見てないとこれだけ読んでもあまり良く、その都度の展開というか状況が理解できない気がする。。。
特に最初の方、ゲームの概要が明らかになるあたりまで。。。
でも、セレソンの活動履歴がしっかり一つ一つ確認できたのは良い事だけどね。。。
映画館じゃ、画面の切り替え早い+目が悪くて小さい文字が見えない、とかであんまよく分かんなかったから。。。
まあお互いが補完し合ってるということでFA。。。
さて、この本読んで久しぶりにエデンのストーリーを追い直したわけだけど、
相変わらず滝沢朗はカッチョイイな。。。
今まで自分が見てきた中では一番カッコイイ主人公だよ。。。
顔もイケメンだけど、まず性格のイケメン具合がハンパない。。。
なんだろ一言で表すと、誰も憎まない爽やかさって言えばいいのかな、素敵すぎる。。。
今になって AIR KING Tシャツが欲しくなったくらいだわ。。。
その他登場人物では、板津、辻、物部さん、平澤あたりが智将の風格があって良かったな。。。
中でも辻は劇場版から本気出し始めたキャラだったけど、
実はこのセレソンゲーム、こいつが一番アガりに近かったじゃないか。。。
まあ最後、蓋を開けてみれば思いのほか活躍しなかった印象が強いけど。。。
ニートに上がりを決め込んだおっさん、東エデンというハイテクなネットシステム、この国に漂う閉塞的な空気、
そして被害者最強。。。
東のエデンは正に今現代の作品だと思う。。。
「Fateは文学」的なノリで、
「東のエデンは現代」とか言っちゃっても差し支えないんではないかと思う……たぶん。。。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/26
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 86回
- この商品を含むブログ (122件) を見る
追加7月15日。。。
ほのぶーの新刊一つ前。。。
追想五断章。。。
パズルのピースが組み立てられていくようとは正にこの小説の事を言うんだろうね。。。
失われた五つの断章を探すよう依頼された古書店員の菅生芳光が、
さまざまな手がかりからそれらを見つけ、その作者の背景に隠された過去の出来事、
そしてその真実を解き明かす新?本格ミステリー。。。
これの面白いところは、五つの断章がリドル・ストーリーになってるっつーとこ。。。
リドル・ストーリーってのはウィキペディアの言葉を借りちゃうと、
“物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリーのこと”
なんだけど、
そうすると、いつだか自分が書いた中二病的駄文も最後の一行を抜けばリドル・ストーリーになるんじゃないかって、
あれ別に謎なんか示してねーし主題でもねーし、最後の一文抜いたらそれこそタダの中二病患者の一人語りだわ。。。
米澤はこれで直木賞ノミネートされてんのかなって調べてみたけどそんな事なかったみたい。。。
結構いい線いってると思うんだけどなー。。。
そうそう、直木賞と言えば今日7月15日、2010年上半期の発表があったわけだけど、
『天地明察』は流石にないから、道尾秀介あたりが取るのかと思ったら誰だよそして何だよ>中島京子「小さいおうち」
いや自分が知らないだけか。。。
もし冲方が取ってたら、桜庭に次いで二人目のラノベ出身受賞者だったけど、やはりそう簡単にはいかないね。。。
でもまあ本屋大賞取っただけでもすごいことか。。。