書籍紹介



ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)

ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)




読んでいるだけで手の筋力トレーニングにもなる便利な本、それが京極夏彦「ルー=ガルー」!


なんて冗談めかして書いてはみたけど、京極ならこの程度(上下段文章で582P)は普通、いやむしろ、


まだマシ(少ない)方なのかも知れない。。。


陰摩羅鬼だか邪魅だかの通常文庫版は何かもう、軽く“鈍器”の様相を呈していたいたもんなー。。。


ただ、友人曰く「厚さのわりに存外早く読み終わるのも京極本の特徴」なんだって。。。


確かに、


この「ルー=ガルー」も四日くらいで読み終わったんじゃないかと。。。一日4時間読んでた日もあったけど。。。



さて問題の中身は、


これ最近映画始まったばかりだからそっちの公式見てくれたほうが早いっていうか、


そもそもこの本読み始めたのも、


上の友人が一緒に映画見に行きたいからお前も読んどけって命を下したからであって云々。。。


京極をぜんぜん読んでない自分がこんなこと言うのもあれだけど、


「これあまり京極らしくない話だと思ったら、読者から近未来の設定を募集してそれを元に京極が書いた、いわば企画小説なんだな」


この内容にこの表紙だとまた「京極はラノベかっこ笑い」とか言っちゃう(イイ人)たちがいっぱい出てきそうでなんだか胸熱。。。


てゆーか、“原作”読んで映画サイトの予告見たら、自分の中のサブカル地雷臭がメーター振り切ってるんだけど


友人はホントにこの映画を見に行くつもりなのだろうか。。。






人間失格 (角川文庫)

人間失格 (角川文庫)




最早言わずもがな。。。


「夏だから課題図書的なー」っつー短絡的思考により。。。


角川の松山ケンイチが表紙張ってる版。。。


人間失格は角川、集英、新潮、どの夏の百冊にも選ばれてるんだけど、


その中で新潮のミニカタログに書かれてたのが以下の煽り文


「この主人公は自分だ、と思う人とそうでない人に、日本人は二分される」



この文読んでどっかの漫画のキャラが『人間失格を読んでこの主人公は自分だとか言ってるヤツは信用できん』


みたいな事を言ってたのを思い出した。。。何の漫画でどのキャラかは全く覚えてないけど。。。


信用できんかどうかは定かじゃないけど、


確かに、この物語の主人公である葉蔵が自分だとか言っちゃうヤツはかなり厨二でナルシーな妄想逃現狂野郎と言わざるを得ないかも知れない。。。


大体、


家が金持ちで、学校では道化を演じて人気者で、勉強しないのに成績はトップで、何もしないでも女が寄ってくるって、


それなんて人生イージーモード?ってツッコまれてもしょうがないだろう。。。


さらに後半は、酒に溺れ、女に溺れ、薬に溺れるとこまでイっちゃうわけだけど、


葉蔵=自分であると自負するお前の人生はそこまで波乱万丈なのかと、問いつめたい、小一時間問いつめたい。。。


ぶっちゃけ、ただ自分に陶酔したいだけちゃうんかと。。。


そもそも、人間失格になった主人公に自分を重ね合わせてるヤツは、


そいつ自身も人間失格であるということに気付いているのだろうか。。。


人間失格とはラストで葉蔵が言っているとおり、人間では無いということ、つまり犬畜生の家畜野郎である。。。


そんな畜生に、果たして生きてる意味なんてあるのだろうか、いや無いだろう(反語の“か”)




ってここまで書いて、もう一度新潮のミニカタログの「人間失格」の作品紹介欄読んだら、


「人が人として、人とともに生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作」


とか書かれてて笑ったw


ズイブン論点ずれたこと書いてんな自分、って思ってたけど、


ちゃんと生きる意味を問いてるあたり強ちそうでもなかったみたいだ、良かった良かった。。。






ネコさまとぼく (新潮文庫)

ネコさまとぼく (新潮文庫)




ネコさまって聞くと、ハルさまを思い出す>ネコの恩返し。。。


そういえばパプリカを見たのはちょうど一年前くらいだったなー……ご冥福を。。。






聞かれても答えられないモノの名前 (PHP文庫)

聞かれても答えられないモノの名前 (PHP文庫)




究極の雑学本。。。


カルトンクロージャー、葉蘭、てぼ、サインポールあたりは雑学的な意味で有名な名前だよね。。。


その他九割五分は全く知らなかったけど。。。


その中でも正式名称を知らないのが多かったな。。。


ミハルスナスカン、ラティスにレーキ。。。


生きていく上で殆ど使うことのないであろう物の名前だけど、まあ少し教養が広がった。。。









この本の著者は本書の中でしきりに「ウェブはバカと暇人のもの」ということを謳っており、


実際、同じ題名の本を光文社新書から出してるわけだけど、


果たして、ニュースサイト編集者を職業とし、一日中インターネットに張り付いているこの中川淳一郎という人は


前者なのか後者なのか……。。。


その答えは、間違いなく後者であると。。。


何だろうな、この人の言うウェブっつーのは“2ちゃんねる”しかないのかと、


バカと暇人っていうのはねらーのことしか指さないのかと


思わずそう聞きたくなってしまうね。。。本書を読むと。。。


あんなチラ裏の情報かき集めて得意げになって何考えてるんだろうこの人。。。


別に鳩山がツイッター始めたことを2ちゃんで叩かれたからなんだって言うんだ。。。


そんなことわざわざAA貼ってまで説明しなくても……。。。


所詮2ちゃんの影響力なんて、非公式サイトのキスしたい芸能人ランキングでエガちゃんを一位にするか、


好きなポケモンの人気投票でコイルを二位にすることぐらいしか出来ない、その程度なんだから。。。


AKBの総選挙で最下位の子を一位にすることだって出来ないだろうし、


選挙で幸福実現党の党員を当選させることも出来ない、


得意なはずのサブカル分野でさえハピマテを一位に出来なかったわけだし。。。


この人の文章読んでると、2ちゃんの影響力云々のコピペを思い出すな。。。


「ウェブを炎上させるイタい人たち」と銘打ってるけど、


もう一度自分の文章を読んで一番イタい人間は誰なのかを確認した方がいいと思う。。。









BCな世界というのは「Biologcally Correct」のことで、


つまりは“生物学的に正しい”という意味。。。ちなみにこの言葉は著者の造語。。。


そして、その反対というか対を成すのがPCであり、これは「Politically Correct」、


つまり“政治的に正しい”の意。。。


具体例を挙げて説明すると、


レイプは男の欲望であり、女はひたすらに被害者であるという考え方がPCだけど、


しかし、男側または女側にも、実は何か生物学的な意味が存在するのではないかと考えることがBCである、


といったカンジ。。。


とまあ、ここまでは殆どあとがきを引用しただけなんだけど、


本書の主な議題は題名にもある通り『精子競争』つまりはスパーム・コンペティションである。。。


例によって例の如く色々書くのはめんどくさいから、




性交に於ける精子の量は主に、



1. 前回性交からの時間 (当然長いほうが多い)


2. その間のパートナーとの共有時間の割合 (コレは短い方が多い)


3. 女の体重 (重いほうが多い)



に左右され、特に2の共有時間は1%長くなるごとに平均340万個ずつ精子の量が減ると言われている、


ということと、


マスターベーションをした後に性交を行ったほうが、女性に受け入れられる精子の割合は非常に高く、


どのくらい高いかといえば、“直後”だと二日くらい間をおいて性交したときと殆ど変わらないくらいであり、


二日後だと、四〜五日禁欲し、存分に溜め込んだ場合と大差ないほどである、




という、然るべき実験に基づいて証明された事実を抜き出しておこうと思う。。。


プロのエロ漫画家も少しはこーゆーの読んで勉強していたりするのかなー>マジメな疑問。。。






一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))



今まで、何冊か小説書くためのハウツー本読んできたけど、


これが一番抽象的に書かれていた割に、一番“小説を書くという行為”を捕まえられた気がするなぁー。。。


つっても、清水義範も言ってたけど、結局自分の一番好きな作家をひたすら真似るのが早道なんだよなー。。。






有頂天家族

有頂天家族




森見ー。。。


平行世界たまんねー。。。


狸も天狗も人間もみんな憎めないキャラクターばっかりだなぁー。。。






バス停留所

バス停留所



バス停の写真集。。。


なぜか全ての写真がモノクロ加工されているのは、そっちのほうが趣があるとかそういうことなのかな。。。


それにしても、田舎のバス停はすごい。。。何がすごいって、民家の敷地内にバス停があるのがすごい。。。


雨の日とかやばい、タクシー代わりでチョー便利。。。リアルオリラジの武勇伝。。。





余談だけど、


昔、実況パワフルプロ野球のサクセスにあった『バス停前高校』っていうのは、


バス停があってそこに高校ができたからバス停前高校なんだろうけど、


そうするとそのバス停の名前はバス停前高校前バス停っていうなんか、


たまごが先かニワトリがみたいにな不思議な感じなっておかしいなーみたいなー、


とわけのわからないことを考えた八月31日午前2時4十5分。。。