書籍紹介
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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最近友人が西澤作品を買い集めているらしく、自分もそれに感化されて、集めるようになった。。。
手始めに、地元の古本屋に置いてある西澤作品を全て買い占めてきた。。。
買占めはやめようとか公共広告なんちゃらが謳っているけど、状況が状況だし仕方がない。。。
他人なんて気にしてる場合じゃねー。。。
さて、自分もそこそこの数西澤作品を読んできて、そろそろこの人の話の作り方がわかってきたような気がする。。。
具体的に言えば、
「ああ、この場面は実はこうじゃなくて、最後のどんでん返しに使われるんだろうな」みたいなトリックの仕込み方とか。。。
まあこの作品にいたってはすこし分り易過ぎた気がしないでもないけれど。。。
にしてもすげーなー相変わらず。。。瞬間移動にはアルコールが必要とか、バランスウエイトとか。。。
ミステリするための装置がホントよくできてるわ。。。
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06/15
- メディア: 文庫
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西澤作品の真骨頂と言えば、まず第一に“議論”が挙げられる。。。
特定のルールが設けられた舞台の上で、登場人物たちがあーでもない、こーでもない、とひたすらに議論を重ねる。。。
その舞台で起きた殺人事件に対して、
どうにかルールの中で理屈を付けられないかと、とにかく議論議論議論議論議論木雄rンぎおrんろういgんnふじこlpを繰り返す。。。
一に議論、二に議論、三四が議論で、五に議論(維新っぽい言い回し)なのだ。。。
だからその議論に参加できるようになったら、西澤読者としては一人前なんだろうけど……あいにく自分はまだそのレヴェルには達してない。。。
今後達することができるのかも分らないけれど。。。
さて、ここからが本題。。。
西澤作品の本領は議論だというのは上でも書いたとおりだけど、
この『麦酒の家の冒険』はその真価である“議論”が裏目に出てしまった印象を強く受けた。。。
いや、議論そのものは問題ない、と言うよりは仕方ない、ただ舞台装置である「麦酒の家」の方が悪かった。。。
あまりにもルールが無い、あったとしても曖昧すぎて議論の余地が無さ過ぎ、ってか逆に有り過ぎた。。。
これじゃどうとでも考えられるじゃんと読んでいてそう思ってしまった。。。
「そんな変なヤツいるかよ」
「いやいや、だから世の中にはいろんな人がいますから分りませんよ」
みたいな。。。議論は議論だけど、まさに不毛な議論。。。正直飽きる。。。
一応作中でも指摘されているけど、結局何回も戻ってきてるし。。。
真相も作者ありきの結果論、たまたまそれが答えだったという話じゃん。。。
ここで禿げた議論をかますのもどうかと思うけど
「どこかの金持ちが、迷い込んだ人を悩ませるために造っただけという可能性もある」
という反論も出来ちゃうわけじゃん。。。
なんだかなー。。。「そう“だった”のか!」と言うよりは「ああ、そう“なの”?」ってカンジの読後感だなー。。。
ただやっぱり、西澤作品の登場人物は皆とても頭が良いね。。。そこに酔わされるって人が多いんだろうけど。。。
今作に於いても、これだけの舞台で普通そこまで想像を広げられるかよって、感心を通り越して呆れてしまった。。。
もしこれが私立文系テニサーチャラ男の集団だったら「ウェーイ!!」とか言ってビール飲みまくって、酔いつぶれて終わりだからな。。。
話が成り立たんわw
『小説家は自分以上に頭の良い登場人物を生み出せない』と言うけど、西澤本人もそーとー頭が良いんだろーなー。。。
- 作者: 蘇部健一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/01/16
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こ、これはどうなんだ。。。
四国もミロのヴィーナスも自分は見事に騙されたわけだけど、そりゃ賛否両論になるわ。。。
ミス研の友達に評価を聞いてみよっと。。。