購入した漫画サラス









左上から





学園革命伝ミツルギなかよし 生まれたての1巻です!」




河田ー、行徒ー、ミツルギー。。。


ってことで、無印版から生まれ変わったなかよし版。。。


生まれ変わったワケは、掲載誌がジャイブ社のコミックラッシュから、スクエニヤングガンガンに移ったからなんだけど、


そもそも移った理由は何だったのだろうか。。。


不仲だったのか、「ウチでならもっと稼げるから」という甘言による引き抜きなのか、邪推せずにはいられない。。。


でも結局、載る雑誌変わってタイトル新しくしても、やってることは一切変わらないのだから何も問題ないね。。。


いや、それはそれで問題……か?


今巻、購入者特典かなんかで主人公美剣散々のブロマイドが入ってたんだけど、


厚紙だったせいで挟んで読むのにスゲー邪魔だった、ブロマイドマジいらねぇ。。。


いや待てよ、これもしかして美剣のウザさを読者にもっと近くで体験してもらおうという編集側のメタ的な試みなのかもしれない。。。


ブロマイドを通して会計の苦労を知れーという。。。


だとしたら自分にとってそれは大成功だ。。。


あまりに邪魔すぎてイライラしたから、グッチャグチャに折り曲げてゴミ箱にぶち込んでやったし。。。



中身についてはカラーページの京が『アイドル人間』の楠木しずくにそっくりで、


良く見たら人物あんま書き分け出来てねーなーこの人って思った。。。






「くのいち一年生 1ノ巻」




河田ー、行徒妹ー、くのいちー。。。


ってことで、ミツルギで作画を担当する行徒のアシスタント兼妹である行徒妹のデビュー作(マジ)


原作はいつも通り河田だからやってること同じで良いんだけど(本当に良いのか?)、


作画の方もさすが姉妹だけあって通じるものを感じる。。。口元とか特に。。。


書き分けは妹の方が出来ているけど。。。


これ一発モノの企画なのかと思ったら続くのかー、無理あるなー。。。






アオイホノオ 6」




物語が始まってからもう四年も経ってるってのに、主人公のやったことが、漫画の持込一回と運転免許を取ることだけというマンガ漫画。。。


片や、人気マンガ漫画である「バクマン。」の主人公は、三年間の連載でジャンプの人気作家に。。。


これこそ「なぜ差が付いたか 慢心、環境の違い」か。。。


どっちも面白いけど、漫画家を目指す若者の心情がリアルに描かれてるのは圧倒的に前者じゃないかなー。。。


ああ、それとこの漫画、声を出して読むと四倍面白いということに気づいた。。。








「一度つまずき倒れそうになって……走り出す!!? だっ、だめだっ、俺は…! もう……やられっぱなしだ!!


アニメは…現実の人間の動きと違うから…失敗して転びそうになることなどありえない!


しかし今の鉄郎は明らかに……意味のないつまずきを、演出的に全く理由なくつまずいた! ただ単につまずいたんだ!! 」






こういうセリフを島本和彦の線の太い絵を見ながらしゃべると、自分は一体何と戦っているんだろうという気持ちになって、


滑稽ですげー笑いがこみ上げてくる。。。


本来、主人公ホノオに対して抱く笑いに読者自身も加わることによって倍率ドン さらに倍!的なー。。。





「どうするんだろうな…大友克洋… こんなに頑張って描いてるのに… この先どうするつもりなんやろうね……」



今回サイコーに笑った一言でした。。。






「パンティ&ストッキング with Garterbelt」




毎月定期購読しているダ・ヴィンチでコミックの新刊チェックしていたら作者名の欄にTAGROの文字があったので、


半ば条件反射、自宅最寄のTSUTAYAで購入してきた。。。


で、買ってきて表紙見てから気づいたんだけどこれ原作がガイナックスっつーことで、はて如何にとネットで検索かけたら、


なるほどガイナのオリジナルアニメのコミカライズなんだと得心した。。。


確かにこの内容――エロ、じゃなくて下品な魔法少女モノとでも言おうか――だったらTAGROにお呼びが掛かるのも分かるな。。。


ちょっぴり“複乳のTAGRO”時代を彷彿とさせるバカさ加減だ。。。


しかし、最も注目すべきはやはりTAGROの絵の器用さだろう。。。


アニメ絵とのシンクロ率MAX120%、まるで彼がキャラクターデザインを担当したのかと間違えそうになった。。。


さすが、「変生」「マフィアとルアー」「ドントラ」と三作品で15以上の絵を書き分けているだけあるなー。。。


てかもう、コミカライズは全部TAGROに任せろよと冗談の一つでも言いたくなっちゃう。。。



アニメの方も気が向いたらTSUTAYAで借りてみてみよー。。。









ああ、そうだ。。。


アニメ+TAGROと言えば、先日、変ゼミのTVアニメーションを一話、偶然テレビの前に座して視聴したんだけど、終始なんだかなーという思いが拭えなかったので認めておく。。。


登場人物がみんな梨型肥満体みたいなキャラクターデザインに気持ち悪さを覚えるのはまあ人それぞれだから我慢するとして、放送時間が15分っつーのも同じモーツー作品との抱き合わせ放送だと考えれば納得できる。。。


ただ、規制と差し替えはイカンだろう。。。特にセリフの規制と差し替えは。。。


いや、もし変ゼミがちょっと下ネタの入る学園ラブコメキャピキャピアニメだったら別にいい。。。


差し替え伏字、サービスシーンに立ち籠める霧プロテスと降り注ぐ光のシェル、何でもござれの千客万来、マイティガードで一向に構わない。。。


実際それがメインじゃないしね、ディスペル版はDVDでどうぞ、ということなのだろう。。。


でも変ゼミではイカンでしょ。。。


変ゼミの話って、主人公:松隆奈々子の“普”の感情に対してその他のメンバーが“変”で応えるのが基本的な構図なわけで、


小麦を例にとった場合、それは『松隆の“恋”に対する小麦の“変”』と置き換えられるわけだ。。。


小麦は、松隆の自分に対する“恋”を知ってるからこそ、その感情に対してわざとらしいくらいあからさまな“変”で切り返しをし松隆を悶々とさせ、その様をおかずに変態的興奮を覚えているんだけど*1、規制と差し替えの所為で小麦の“変”がただの下ネタに成り下がっちゃてるんだよね。。。


もう一度言うけれど、変ゼミは松隆の“普”に対するその他の“変”で成り立っている作品だから、“普”と“下ネタ”じゃないんだよ。。。


だからこそ、原作に於いて小麦は、わざと間接キスなんて誘い受けな技を加藤あんなから受けた時、松隆に聞かせるようにわざわざ生々しく「勃っちゃったし」と言ったわけで、


それを規制して「反応しちゃったし」なんて表現に差し替えちゃったらもうただの下ネタじゃん=変ゼミという物語(構図)の崩壊じゃん。。。


だって後者の表現じゃ松隆(普通の人)の反応ってせいぜい「もう、なに言ってるんですかー小麦さーん(やや笑いながら)」程度だろう。。。


そんな中途半端じゃゼミ随一のさわやかイケメン変態紳士である小麦は興奮しないんだよ。。。


前者の「勃っちゃったし」に対して「くあ〜(顔赤らめてテンパリながら)」ぐらいの反応じゃないとダメなんだよ。。。


制作者は確実に武蔵小麦という変態を見くびってるな。。。




変ゼミのTVアニメーション化が決定した時、従来の変ゼミ読者は思ったはずだ。。。


本当にこの作品をテレビの電波に乗せて流すことが出来るのだろうか、と。。。


それがふたを開けてみたら「案の定出来ませんでした」じゃ一体何のためにアニメ化したの?という話だよ。。。


ボクが思うに、制作者はもはやテレビの前の視聴者に対して作品を作ってるんじゃないのではなかろうか。。。


いま上で長々と書いた伏字差し替えの不満もDVDやブルーレイでなら解消され、本当の変ゼミを見ることが叶うのだと思う(現にODAでは差し替えも伏字もなかったし)


そう、今や制作者はDVDやブルーレイ購入者に対して作品を作っているのである。。。ああ、でも、これ別に制作者は悪くない。。。


ネットで、アニメオタクの流行語が「京アニクオリティ」から「オワコン」に変わったのは、作品の良し悪しを見る目が「中身」から「売り上げ」に変わったからだって言ってた人がいたけど、


結局いつの時代も文化を衰退させるのは作る人間ではなく、それを使う(消費)する人間なんだから――ってこれワンピース兵器論とちょっぴりに通っているようないないような……。。。

*1:こう書くと小麦の変態性ってすげー自動的な破滅型なんだなーって思う、だってこんなことしてたらいつ嫌われてもおかしくないじゃん。それに寝取られフェチな所も。だからこそ『終わりの季節』で「他人の幸せ壊すにも建物の爆破解体みたいな美しさがあるんだよ」と言っていた原田民央(他動的な破滅型)に勝つために(変態として上回るために)最後は自らを破滅させたわけだし。自分の変態性を誇示するために命まで捨てるなんて、改めて小麦は変ゼミのジョーカーだなーと思わずにはいられない。小麦の死=“変”に対する松隆の行動=海外協力隊に入隊、を見て、今頃小麦はあの世で抜いてるんじゃないだろうか