サイカノッ!+ギャグについての考察−サイカノ


 アニメ「日常」がおもしろい、


なんてことを言ったら大学にいるアニメオタクの友人達に「なにを今更、そんなのハルヒセカイ系の代名詞であるのと同じくらい当たり前だろ、なんせ京アニが作ってんだし」とお叱りをくらってしまいそうだけど、それでもボクは言う、


アニメ「日常」がおもしろい。。。



 なにがおもしろいって、視聴者に対して非常に分かりやすい――易しい笑いを提供しているところがおもしろい。。。


一つのギャグに対して、シッカリとメリハリが利いていて、どこが笑える要素なのかがハッキリとしているところがおもしろい。。。


満を持して行われる一発芸的な笑いの爆発。。。しかも古典的であり、超初歩的な。。。



 ボクがアニメ「日常」を見始めたのは、偶然テレビを点けてやっていた、ロリがロボのために高校の制服を買ってあげる話からであり、


それ以前の話を未視聴故、あまり偉そうに知ったか振るのもどうかと思うけど、


アニメ「日常」の笑いの基本て、大きく見て“変顔”と“オーバーリアクション”の二つ*1であるとボクは考える。。。


前者は、赤ん坊をあやすために使われる言わば、人間が生まれてから最初に接する本能的な笑いであり、


後者も、本能とは言わないまでも、かつて視聴率50%を叩き出したドリフのあの怪物番組で、多くの人に親しまれたシンプルな笑いの一つである。。。


そう、もう一度言うが、アニメ「日常」の笑いとは、だれでもおもしろさが分かる(それを実際に笑うかどうかは別として)、単純かつ明快な笑いなのである。。。


それに加えて無機物のオーバーリアクションという、漫画的な笑いも忘れていないから、ギャグに死角がない、鐘鳴らしてぶっ壊れる神社とか、罰ゲームで飛行船の上から落とされるとか、キャラメルソースヘーゼルナッツシロップチョコレートチップエキストラホイップのエスプレッソショット一杯を追加したホワイトチョコレートモカフラペチーノのグランデとか、ロボの人間に対する反応なんて無機物のリアクションとしては究極的とも言えるもんだし、もうすごい、完璧。。。



 ああそういや、ロボの反応と言えば、ロリがロボに対して古典的リアクション機能みたいなもんをつけた話があったけど、


あれってロリがロボのためを考えてやったことだと思うと、ロリの製作者愛にスゲー心が優しくなった。。。


だってロリってロボの入学手続きするために一度あの高校を訪れてるはずだもん、で、そこで見てるはずだもん、あの高校でのコミュニケーションの基本はオーバーリアクションだってことを。。。


校内見学中に主人公のアホとその親友である水色のやりとりとか偶然見かけたんだよ、きっと。。。


だから、自分の造ったロボがすぐにでもその環境に慣れるようにあのズッコケ機能をつけてあげたんだとしたら、やっぱりロリ優しい、ロリすげぇ、ロリカッケー! だ。。。



 あとは、水色の声がおもしろい。。。


もし現実にいたら生きていくのに不自由するくらいのアホである主人公に対して、常にちょっと引き気味に話をするのがおもしろい。。。


百歩譲って無口キャラは許されるとしても、やっぱり池沼キャラってのは淘汰されるべきだよなー、普通学級なんだし、それ以前にアニメなんだしなー。。。

*1:ああ、あとから気づいたけど“繰り返し”もか。まあこれも三段オチから始まる笑いの伝統的技法だけど。最近では漫画カイジのナレーション(動作じゃなくて言葉だけど)が面白くて笑った