二月に読んだ書籍紹介

ビブリオバトルを楽しもう―ゲームで広がる読書の輪

ビブリオバトルを楽しもう―ゲームで広がる読書の輪


ビブリオバトルのルール


その1:発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。


その2:順番に1人5分間で本を紹介する。


その3:それぞれの発表の後に、参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分行う。


その4:すべての発表が終了したあとに「どの本が一番読みたくなった?」を基準とした投票を参加者全員1票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。



宝島 (新潮文庫)

宝島 (新潮文庫)


タイトルは有名中の有名だけど読んだことがあるかと問われればみんなどうだろう。


これの初版本は1883年なんだけど、話の流れというか展開というか物語のキッカケなんかは現代の作品におけるテンプレートの塊みたいな感じで、物語作る人には参考になったりするのかなーとか漠然と思った。


宝島といえば海賊で、海賊といえば今はやっぱりワンピースで尾田栄一郎も当然本作を読んでると思うんだけど、彼が「一番海賊らしい海賊」と言っていた黒ひげ海賊団は本作における裏切り者のシルヴァー一味を参考にしてるのかもしれない。どっちも女っ気ないしね。



六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)

六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)


10の絵画をイメージして書かれた短編集。


『窯変・田久保順子』が僕の大っ好きなタイプのバッドエンドで最高だった。


ちょっとしたキッカケ一つで劣勢から大逆転できる力はあるんだけど、そのちょっとしたキッカケが訪れず惨めに終わってく、さながら舞踏会に行くことすら叶わず一生奴隷としてこき使われるシンデレラのような。


清清しいくらい惨めなバッドエンドで性的興奮すら覚えた。